前々から行ってみたいと思ってた、奥蓼科の御射鹿池に行ってきた。

東山魁夷の絵画で有名な池。

酸性度が高く、魚が生息できないため澄んだ色をしていてそれはそれは綺麗に水面に緑が映る。

私は静寂があんまり好きじゃないけど、静かな景色は好きだなと思った。

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誰もがそうだろうけど、どうしてあんなことをしたんだろうって若かりし頃を振り返ることがよくある。だけど私は完全にはおばちゃんになれてない。もう31歳、まだ31歳。今日の静かな景色みたいに、コロナ禍で私の心は静まり返ってる。欲を捨て、質素に生きろと指令が出されたみたいに。2011年の震災後と似た静けさ。演奏活動も創作意欲も静まり返り、ただ毎日淡々と仕事して、今は実家にいるので多少は動きを感じられながら日々を過ごしている。私はこれまでの人生で寂しくてあれこれしてきた。寂しさを手放して残るのは静寂。静寂は、あらゆることを静観してるから穏やかで、眠くなるほど何もない。自然の摂理にしたがいますみたいな気持ち。だけど、静もあれば動もある。今は素朴ぶってるが、年内にはまた丸の内あたりをマスクしながらもそれなりにお洒落して闊歩してるだろう。いつかこんな静けさが愛おしいときがくるかもしれない。だからさ、今はこんな日々を大事にしようじゃないの。

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