urban flora

28歳女の色々

spring

何回思い出して何回繰り返してやっと終わって新しい誰かと始まって終わってまた始まる。誰かの目に留まりたくて買った春夏用のファンデーション。薄いヴェールで纏った肌の上を黒い涙が流れる。わたしがこんなに寂しがりやな女だなんて誰も知らない。繰り返されるただひたすらに、走馬灯のように、スクリーンのように、通勤ラッシュ、人人人の渦をかきわけながら、いつだって過去と一緒。喜びを分かち合える場所、表現の場所を失った。ピアノの演奏のバイトをやめた。人間関係に不満があって、ここにいても時間の無駄だと思ったから。思い返せば、始めたのは音楽をしたいってより、寂しさ紛らわしだったな。結局原点は『寂しさ』で、辞めた今、原点に帰ったという感じ。
春はやさしさとゆるしでできている。
どうしてあんなにうきうきして、抱き合えば涙が出たんだろう。絶対この人と結婚するんだ、てあんな強い意志、もう感じられる自信無い。あの出会いから6年。別れて2年。
許してあげよう。面影はもう追いかけない。そうきっぱり決めよう。
これは保険もピアノも辞めた代償。きっとたくさんの人に迷惑かけた。
新しいことを追いかけるんだ。そう焦らなくていいから、今までが1か100だったら50や40、70、78、いろんな気持ちになってみよう。冒険してみよう。新しい感覚を見つけよう。
新しい恋なんてしなくていい。
寂しさや自尊心を埋めるだけの恋は長くは続かない。
ピアノの仕事なんてしなくていい。
寂しさ紛らわすだけなら、きっとまた同じ思いするから。
こうじゃなきゃいけない、から解放されるよ。
自分の心の表現の場所はこれからまた見つけるからさ